我が家の双子の息子。
同じ時期に生まれ、同じ家で育ち、同じ高校に通った二人ですが、就職活動ではまったく違う道を歩みました。
一人は「IT企業」を志望。もう一人は「地方公務員一本」で挑戦。
正直、親としても不安でいっぱいでした。
でも、二人の姿を見て、私たち家族もたくさんのことを学びました。
この記事では、我が家のリアルな就活体験から、親の立場で見た外資系と公務員の違い、そしてそれぞれの道で見えてきた「現実」について綴ります。
息子たちの就活
外資系IT企業を目指した 理系 太郎の就活
長男が目指したのは、IT企業。
なんとなく「かっこいい」「年収が高そう」というイメージだけでは通用しません。
エントリーシート(ES)提出から面接まで、ものすごいスピード感で進んでいきました。
求められたのは、英語力や論理的な思考力。
さらに、**学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)**や、インターン経験の有無も大きなポイント。
理系太郎(IT志望)はインターンに参加し、自己分析にも時間をかけていました。
選考はとにかく厳しい。
「学歴」や「実績」だけでなく、面接官に伝わる話し方・自分の軸がないと、すぐに落とされてしまいます。
それでも、いくつかの有名企業から最終面接まで進み、無事内定をいただけました。
地方公務員を目指した 文系 次郎の就活
一方で次男は、大学受験前から公務員を志望していました。
大学3年になる春から公務員試験対策を本格的にスタート。
公務員試験はとにかく筆記対策が中心です。
教養試験、専門試験、時事問題……内容は多岐にわたり、勉強時間の確保が必須。
予備校に通う学生も多く、次男は大学生協と提携している公務員講座を活用していました。
勉強場所は24時間空いている大学の図書館。冷暖房があり、時には図書館で眠ることもあったようです。
また、民間企業との併願が難しいのも公務員就活の特徴。
筆記に集中するあまり、民間のES提出や面接準備を後回しにしてしまいがちです。
「公務員一本でいく」と決めていたため、途中で悩みながらも信念を貫きました。
それぞれの進路に感じた“リアルな現実”
正直、親として「どちらが正解なのか」はわかりませんでした。
おそらく、正解にするかは本人次第。
- 外資系は、華やかさと引き換えに競争とストレスの世界
- 公務員は、安定しているが、試験対策と長期戦のプレッシャーが大きい
ただ共通して言えるのは、どちらも「一朝一夕では突破できない」ということ。
計画性・継続力・柔軟な切り替えが何よりも大切だと実感しました。
親としてできたこと、できなかったこと
就活は、最終的に本人が戦うものです。
親としてできたのことはほぼありません。就活にかかる費用を出すぐらいでした。
「企業のこと」「面接の内容」には手を出せませんでしたし、口を出しすぎないことも大切だと感じました。
就職はゴールじゃない。だけど就活は“人生の節目”
我が家の息子たちが、それぞれ違う道を歩んで気づいたこと。
それは、**就活は単なる「就職活動」ではなく、“人生の方向を考える大事な時間”**だったということです。
本人たちが納得のいく選択をしてくれた今、
母としては「よくがんばったね」と言ってあげたい気持ちでいっぱいです。
最後に:今、就活に悩むご家庭へ
就活は本人の問題。
でも、家族の支えがあると、乗り越えられる壁もあると感じます。
進路に迷うのは当たり前。
でも、**「どんな道に進んでも、あなたなら大丈夫」**と伝えてあげてください。
それだけでも、お子さんの心の支えになると思います。

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