最近は、推薦入試を利用して大学進学を目指す生徒が増えていますね。
私立大学では、半数以上が推薦入学者というケースも珍しくありません。
国立大学でも、推薦・総合型選抜の枠を拡大する動きが見られます。
推薦入試や指定校推薦で希望の大学に進学するのは、もちろん立派なことです。
推薦には推薦なりの努力や対策が必要ですし、早く進路が決まる安心感も魅力です。
推薦→一般入試?その選択に迷ったとき
息子たちが高校生のとき、推薦入試にもチャレンジするかどうかを考えたことがありました。
仮に推薦で不合格だった場合は、一般入試に切り替える…そんな選択肢です。
三者懇談の際、担任の先生にその可能性について相談してみました。
そのとき先生が仰ったのは、
「推薦入試を受けて、ダメだったら一般に切り替えるのはおすすめしません」
という一言。
理由は明確でした。
- 推薦入試には推薦入試なりの独特の対策が必要
- 推薦対策に時間をかけると、一般入試の勉強時間が削られる
- 推薦が不合格だったときの精神的ダメージが大きく、立て直しが難しいこともある
一般入試という選択、そのリアル
結果的に、息子たちは一般入試で勝負する道を選びました。(次郎は滑り止めとして、併願可能な学校推薦型の学力試験での推薦は受験しました。)
一般入試は、結果が出るのが年明け以降になるため、不安も長く続きます。
受験対策の期間も長期戦。滑り止め校も含めて複数校を受験し、受験料の負担も大きくなります。
時には「推薦で受けていれば、早く決まって安心できたかも」と思ったこともありました。
進学先が早く決まると、アパート探しなども余裕を持ってできますし、何より気持ちが落ち着きます。
息子たちは、もう一度受験するならどうするだろう?
もし今、息子たちがもう一度大学受験をするなら…。
推薦を選ぶのか、それともまた一般で挑むのか。
一度息子に聞いたことがあります。
「どうだろうなあ……」
と即答ではなく
「一般入試かなあ」
と少し迷った形での返答でした。
推薦ではなく、一般入試で挑戦したことを後悔していないということなのでしょうか。
でも、正直。早くに進学先が決まったりしている友人たちを羨ましく思ったのも事実でしょう。
受験は結果だけじゃない。過程の中に、たくさんの学びがあった
結果として、志望していた大学にはご縁がありませんでした。
でも私は、息子たちがこの受験を通して得た経験は本当に貴重だったと思っています。
焦りや不安、悔しさを感じながらも、毎日少しずつ前進していったこと。
一冊の英単語帳をボロボロになるまで使い込んだこと。
夜中まで机に向かい、時には落ち込んだ表情を見せたこと。
そのすべてが、今の彼らの土台になっていると信じています。
推薦でも一般でも、大切なのは“自分で決めること”
受験にはいろいろな道があります。
どの道を選んでも、子ども自身が納得し、自分の意思で決めたことなら、その経験はかけがえのないものになります。
推薦入試でも、一般入試でも。
子どもたちが頑張って、自分の未来のために努力したことは、かならず意味がある。
親としては、その選択と努力を信じて、見守るだけですね。
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