受験の失敗

我が家の息子たちの受験は、決してうまくいったのではありません。息子たちが希望した大学にはご縁がありませんでした。受験当時の今頃は後期試験を目前に控えて、親子とも踏ん張っていた時期でした。

後期日程が終わった後、すぐに予備校の特待試験を受けに行っていました。

頭の中は半分以上浪人を覚悟していました。

現在通っている大学に入学することを決めたとき……特に太郎に関しては目標としていた大学との乖離があり、決してはずんだ気持ちではなかったと思います。

特進クラスにいた太郎……。地元の大学ということで、普通クラスにいた知り合いも前期日程、推薦にて入学が決まっていた知り合いも多くいました。

あのとき、太郎のプライドを優先して、浪人を選んでいたらどうなっていたでしょう……。悔しさをバネに志望校に合格をいただけたのでしょうか……。浪人して、成功する人は　1/3　変わらない人も　1/3　下がる人も1/3と聞きます。我が息子たちは、周りの同級生が大学生となっている中で受験勉強を続けることは、精神的に簡単ではなかったと思います。１年間、頑張る意思を継続することできたのでしょうか。浪人を選んでいたのであれば、我が家の経済的なことを除けば本人にとって、貴重な経験となっていたでしょう。成功した失敗に終わったかにかかわらず……。

浪人を選んでいても、ご縁のあった大学に進学を決めても、その貴重な経験を今後生かしてほしいと思ったのです。

将来、社会に出て、全て成功するわけではないと思います。理不尽なこと（と思えること）も、失敗することも、迷うことも出てくると思うのです。ただ、そのときに、柔軟に前に進むことができるよう、まだ若いうちに躓くことも、たくさん経験することも大切だと思うのです。机に向かっての勉強では経験できない事。うまくいかないことがあったとき、道が塞がれたと沈んでしまわずに、立ち向かう人間、本当に壊れてしまいそうであれば別の方法や道を選択できる柔軟な人になってほしいと思うのです。