奨学金の金利、“入学時に決まる”と思っていませんか?
お子さんの進学費用を考えるとき、
「第二種奨学金の金利って今どれくらい?」
と調べる方は多いですよね。
でも実は、入学時点の金利にはあまり意味がありません。
理由はシンプルで、
▶ 奨学金の金利は「貸与終了時(=卒業時)」に決まるから。
つまり、入学時点では金利がわからない仕組みなんです。
これを知らずに「今は低金利だから大丈夫でしょ」と思い込むと、後で返済額が増えるケースもあります。
この記事では、
- なぜ金利が入学時には決まらないのか
- 最近の金利上昇で何が起きるのか
- 家庭ができるリスク管理
- 返済を軽くする具体策(アフィリエイトを自然に挿入)
これを保護者の目線で、やさしく・正確にまとめました。
1|第二種奨学金の金利は「卒業時」に決まる仕組み
JASSOの第二種奨学金(有利子)は、
“貸与が終わった時点”=卒業時などに金利が確定します。
在学中に借りている間は、金利が決まっていません。
ポイントは3つ:
① 入学時点の金利は「仮」の数字でしかない
② 卒業時に市場金利が上がっていれば、金利も高くなる
③ 利率方式は選べるが、どちらにしても“卒業時の金利”が基準
① 入学時点の金利は「仮」の数字でしかない
ニュースや比較サイトに載っている金利は「今の市場金利」。
あなたのお子さんの金利ではありません。
② 卒業時に市場金利が上がっていれば、金利も高くなる
今は低くても、4年後・6年後に急上昇すれば、その数字が適用されます。
③ 利率方式は選べるが、どちらにしても“卒業時の金利”が基準
- 利率固定方式
- 利率見直し方式
どちらも「卒業時の金利」をベースにするため、入学時点での予測はほぼ不可能。
2|2024〜2025年は金利が上昇傾向。進学家庭は要注意
ここ数年、長期金利は上昇傾向です。
- インフレ
- 政策金利の見直し
- 国債利回りの上昇
これらの影響で、奨学金の金利も影響を受けます。
🔍 「今は低いから安心」は通用しない時代
入学時と卒業時で金利が2倍近く変わる可能性もあります。
お子さんが4年間大学に通う間に、金利は何度も変動します。
3|金利が読めないなら、家庭がすべき対策はこの3つ
金利予測は専門家でも難しいもの。
でも、親ができるリスク管理はあります。
① 返済シミュレーションは“卒業時金利”で試算する
② 在学中の“繰上げ返還”を少しずつ。総返済額が下がる
③ 奨学金返済を“支援してくれる会社”を選ぶという発想
① 返済シミュレーションは“卒業時金利”で試算する
- 入学時金利を使うのは誤解
- 実際に返す頃の金利で計算しないと意味がない
- 高めに想定して計算するのが安全
② 在学中の“繰上げ返還”を少しずつ。総返済額が下がる
第二種なら、在学中でも少額繰上げができます。
- 1万円だけでもOK
- 元金が減るので、金利上昇リスクから守れる
- バイト代やボーナスで親がサポートしやすい
③ 奨学金返済を“支援してくれる会社”を選ぶという発想
最近は、企業が奨学金返済を肩代わりする“代理返還制度”を導入しています。
たとえば、
- 大手IT企業
- 地方の優良企業
- 新卒採用で学生に人気の企業
が導入しはじめています。
親としては「教育費+就職=セットで考える」時代になっているのです。
4|奨学金の返済を軽くしたいご家庭は
双子、兄弟での大学進学は、どうしても「教育費が2倍」という現実がついて回ります。
授業料・入学金・受験費用のほか、奨学金を利用した場合は将来の返済までを見据えた計画が欠かせません。
そんなときに役立つのが 「奨学金バンク」 です。
奨学金バンクは、奨学金や教育ローンの比較サービスではなく、
企業の支援によって奨学金返済を“肩代わり”または“支援してもらえる”マッチングサービス です。
- ✔ 登録した学生(または保護者)に、企業からスカウトが届く
- ✔ 内定・就職すると、企業が奨学金返済をサポート
- ✔ 返済負担を軽減しながらキャリア形成もできる
大学生のいるご家庭にとって、教育費・将来の返済の不安が少しでも軽くなる選択肢として、近年注目を集めています。
5|まとめ:奨学金は悪じゃない。でも「卒業時金利」を知らないのは危険
- 奨学金の金利は入学時ではなく卒業時
- 金利が読みにくい時代だからこそ、家庭の知識が必要
- 親が知識を持つだけで、返済額は大きく変わる
- 就職先や返済支援サービスも、返済負担を左右する
奨学金は決して悪ではありません。
教育は“人生最大の投資”です。
ただし、
「知らなかった」
というだけで損をしてしまう家庭が多いのも現実。
この記事が少しでも、
あなたとお子さんの将来の安心につながれば嬉しいです。
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