「将来はITが強い方がいいから」「情報系ならつぶしが効く」と、人気が高まっている情報系の学部。
2020年代以降、デジタル社会の加速とともに、全国の大学でも情報系の学部や学科が次々と新設されています。
でも、本当に「情報系」というだけで選んでしまって、大丈夫ですか?
「情報系=パソコンが使える」ではない
情報系と一言で言っても、その学びの中身は多岐にわたります。
例えば…
- プログラミング(C言語、Pythonなど)
- 情報数学、アルゴリズム
- ネットワーク・セキュリティ
- データベース・AI・機械学習
- 論理的思考・情報理論 など
つまり、数学や理論的な思考力、独学力が必要になる分野が多く、「パソコンを使うのが得意」だけでは乗り切れないのが実情です。
実際に起きている「情報系での留年・中退」
大学で情報系を専攻したものの、
- 思っていた内容と違った
- 数学についていけなかった
- プログラミングが難しすぎた
といった理由で留年・中退する学生も珍しくありません。
特に、地方国公立大学などでは、1年次から情報数学やプログラミングの実践課題が課され、テストの難易度も高めで息子も幾度となく「単位落としたかもしれない」と言っていました。

人気だからこそ、事前に内容をしっかり確認しよう
志望校を選ぶとき、「情報系」と書かれていれば似たようなものだろうと思ってしまいがちですが、大学によって学べる内容・重視する科目・研究の方向性は大きく異なります。
オープンキャンパスや大学HPのシラバス(授業概要)を確認し、
- 実際にどんな科目があるか
- 自分の得意不得意と合っているか
- 数学やプログラミングへの苦手意識はないか
などを事前に把握しておくことが非常に大切です。
保護者としての視点:本人の「納得感」が大事
情報系は将来性があり、就職にも強い分野です。
でも、結局は本人が「何を学びたいか」を理解して納得して進学しなければ、途中で挫折してしまう可能性も高くなります。
浪人や再受験を繰り返すよりも、最初にきちんと“自分の希望と学びの内容”をすり合わせておく方が、結果的には良い大学生活につながると私は感じています。
まとめ|情報系を目指すなら「内容理解」と「適性確認」を忘れずに
人気のある情報系の学部ですが、「なんとなく人気だから」で選んでしまうと、後悔することもあります。
大学の授業についていけずに留年、中退となってしまっては、せっかくの時間とお金が無駄になることも。
また、卒業してIT関連の仕事に就いたとしても、自分で学ぶ姿勢は続いていきます。
だからこそ、受験前にしっかりと学ぶ内容を確認し、「本当に自分がやりたいことか?」を自分の中で整理しておくことが、後悔のない大学選びにつながります。
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