「理系なら就職に困らない」──そんな言葉を信じていました。
でも、いざ息子が就活を始めてみると、理系にも理系なりの“壁”があることを実感しました。
理系=就活無双は本当?
たしかに、理系には「技術職・研究職・エンジニア」など専門職の求人が多くあります。
つまり、“就職先を選ばなければ”理系は比較的有利です。
しかし一方で、大手企業・有名企業への道は決して簡単ではありません。
採用人数が少なく、研究内容やスキルのマッチングを重視されるため、狭き門になることも多いです。
さらに、大学によっては「研究室推薦」という制度があり、教授推薦で企業へ応募するケースもあります。
ただしその場合、“単願”といって、他の企業を受けられなくなるリスクがあることも。
推薦を使えば有利と思われがちですが、失敗した場合に再チャレンジが難しくなるため、慎重な判断が必要です。
理系就活でよくある3つのつまずき
- エントリー開始が遅い → 文系の友達が春から動く中、理系は研究で動けないことが多い。
- 面接慣れしていない → 技術的な説明は得意でも、自己PRや志望動機が苦手な学生が多い。
- 志望企業が限られがち → 研究内容にこだわりすぎて、選択肢が狭くなる傾向も。
親世代には「理系なら楽」と思われがちですが、実際は「自分の強みを言葉で伝える力」が問われます。
母としてできるサポート
就活は「子どもの戦い」ですが、親の声かけひとつで大きく変わることもあります。
- 話を聞くときは“アドバイスより共感”を意識する
- エントリー締切や面接日など、スケジュールを軽く確認してあげる
- 落ち込んだときは「休む勇気も大事」と伝える
理系の就活は、研究との両立で長期戦になりがち。
焦らせず、見守る姿勢が何よりの支えになります。
理系就活に強いサポートサービス
最近は「理系専門の就活エージェント」も増えています。
本人が情報を取りに行けないタイプなら、こうしたサービスを紹介してあげるのも一つの方法です。
「理系だから大丈夫」と思うより、「情報を早く集めた方が強い」と伝えてあげると前向きに動きやすいです。
まとめ|理系=有利ではなく、“準備力”がカギ
理系学部生が就職に強いのは事実。
でも、「希望する企業」に入れるかどうかは別の話です。
就職先を選ばなければ道は広い。
しかし、大手・人気企業を目指すなら、早期準備と情報戦が欠かせません。
親は「見守る・共感する・情報を渡す」の3つを意識して、子どもの背中を静かに押してあげましょう。

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