受験期は、子どもが初めて「自分の人生」に真剣に向き合う時期。
この時期には、親もついあれこれ手を出したくなるものですが、
実は、子どもが少しずつ「自分で決めて、自分で動く」力をつけ始める、
とても大切な時期でもあります。
親としての関わり方しだいで、その“自立心の芽”が
大きく育つかどうかが決まることもあるのです。
勉強のスイッチが入るタイミングは「子ども次第」
受験生を持つ保護者の方と話していると、
「うちの子、なかなかやる気スイッチが入らなくて…」
という声をよく聞きます。
わが家の双子も、実はそうでした。
中3の秋まで部活に夢中で、勉強は二の次。
高校生になっても、試験前だけバタバタ…。
ゲームにスマホばかりに時間が溶けてゆく…。
そんな姿に、親の私がイライラする日もありました。
でも、**「やらされているうちは、本人の力にならない」**んですよね。
受験勉強のスイッチのボタンはどこにもありません。
本人が「やろう」「このままではだめだ」と思ったその時が、本当のスタートです。
結局は、本人がやる気を出さないと始まらない☝️
親が先回りしすぎないことの大切さ
志望校探し、勉強スケジュールの立て方、必要な参考書探し…。
つい親が調べて、先に提案してしまいがちですよね。
でも、それでは“親の受験”になってしまうのですよね。
特に印象に残っているのは、双子の次郎が
「この参考書を買ってきて」と言ったときのこと。
「えっ?」と思いましたが、黙って本屋に直行。太郎にも「この参考書いる?」と聞こうかと思ったのですが、あえて聞くのは辞めました。
参考書で勉強そ勧める次郎。太郎も数日違わずに別の「参考書のを買ってきて」と…。
正直、私は”パシリか”とも頭をよぎりましたが余計なことは心に押し込めてまた本屋さんへ。
ネットで購入も可能です。ですが、その気持が大事。であれば、数日も待てない。というきもちがあって本屋さんまで足を運びました。
自分から必要と思った参考書。買ってくるなりすぐに取り掛かっていました。
“人に言われてからの行動よりも自分で決めて行動する”って何より身につくことなのだと
改めて感じたできごとです。
模試や志望校選びに現れる、子どもの“自立のサイン”
模試の結果を見て、前は「この点じゃダメだ」と拗ねていたのに、
ある時からは、「ここが足りないから、ここをやる」と言い始めた。
志望校についても、「先生がこう言うから」ではなく、
「自分は、◯◯になりたいからここを受験する」と言い出した。
そんなふうに、「自分の言葉」で語り始めたとき、
子どもの中で“自立の芽”がふくらみはじめているのだと思います。
これは、親が正面から向き合いすぎると見えにくくなります。
でも、ちょっと離れた場所から見守っていると、ふっと気づける瞬間がありました。
「あのとき、見守ってよかった」と思える経験
受験期はどうしても「合格・不合格」にばかり意識が向きがちですが、
今振り返って一番良かったことは、
**「自分で考えて、自分で動くようになった」**という変化でした。
親があれこれ言っていたら、その芽は出なかったかもしれません。
もちろん、口を出さないのは勇気がいります。
時にはじれったく、もどかしいこともあります。
でも、「あなたなら大丈夫」と信じて、
必要な時だけそっと手を差し伸べる。
そうすることで、子どもは意外なほど力を発揮するものです。
まとめ:受験期は“自立心”を育てるチャンス
・スイッチが入るタイミングは、子どもに任せる
・親が“やってあげすぎない”ことも大切
・模試や志望校選びに現れる小さな変化を見逃さない
・信じて見守った経験は、親子の絆を深めてくれる
受験は、点数や偏差値だけでなく、
子どもの“自立する力”を育てる絶好のチャンスです。
焦らず、信じて、見守って。
それが、きっと一番の“親の応援”になるはずです。
にほんブログ村

コメント