共通テストから約2週間。私立大学の合格発表が続々と出る時期です。
多くの保護者が今、こんな悩みを抱えていせんか?
- 私立に合格したけど、入学金を払うべき?
- 国公立が本命だけど、滑り止めを確保すべき?
- 30万円、払っても戻らないって本当?
国公立の前期試験はまだ3週間先。結果が出る前に、私立の入学金支払い期限が来てしまう。
これが、国公立志望者が直面する最大のジレンマです。
この記事では、双子を国公立・私立に同時進学させた母として、この難しい判断をどう乗り越えたか、実体験をもとに解説します。
こんな方におすすめ:
- ✓ 私立に合格したが、国公立が本命
- ✓ 入学金30万円を払うべきか迷っている
- ✓ 払った入学金が戻らないことに納得できない
- ✓ 子どもの気持ちと家計のバランスに悩んでいる
1. 私立入学金問題とは?|国公立志望者のジレンマ
なぜこの問題が起こるのか
国公立大学と私立大学では、入試スケジュールが大きく異なります。
【入試スケジュール】
| 時期 | 国公立 | 私立 |
|---|---|---|
| 1月中旬 | 共通テスト | – |
| 2月上旬〜中旬 | 出願期間 | 一般入試 |
| 2月中旬〜下旬 | – | 合格発表+入学金支払い期限 |
| 2月下旬 | 前期試験 | – |
| 3月上旬 | 前期合格発表 | – |
| 3月中旬 | 後期試験 | – |
| 3月下旬 | 後期合格発表 | – |
つまり、私立の入学金支払い期限は、国公立前期試験の前に来ます。
そのため

国公立に受かるかどうか、まだ分からない



でも、私立の入学金は払わないといけない



払わないと、私立の入学資格を失ってしまう
これが「私立入学金の問題」なのです。
多くの家庭が直面する現実
我が家もそうでしたが、こんな状況になります:
2月10日:私立A大学 合格通知が届く
2月12日:家族会議「入学金、どうする?」
2月18日:入学金支払い期限(約30万円)
2月25日:国公立前期試験(まだ受けてもいない)
3月6日:国公立前期合格発表
国公立の結果が出る前に、約30万円を払うかどうか決めなければならない。
しかも、払った30万円は、国公立に合格しても戻ってきません。
2. 入学金の支払い期限はいつ?


一般的な支払い期限
私立大学の入学金支払い期限は、大学によって異なりますが:
【期限の目安】
- 合格発表から7〜10日後 が最も多い
- 早い大学:5日後
- 遅い大学:2週間後(まれ)
【2026年の具体例】
- 2月10日合格発表 → 2月17日〜20日期限
- 2月15日合格発表 → 2月22日〜25日期限



国公立前期試験(2月25日)の前に、ほぼ全ての私立で期限がくるのです。
期限を過ぎるとどうなる?
入学資格を失います。
- 延長交渉:基本的に不可
- 一部入金:不可(全額払う必要あり)
- 例外:災害などの特別な事情がある場合のみ対応可能な大学も



つまり、「後で考えよう」は通用しないのです。
3. 払った入学金は戻ってくる?
結論:ほぼ戻りません
これが一番つらい現実ですが:
【入学金の返金】
- ❌ 国公立に合格した場合 → 返金なし
- ❌ 他の私立に進学した場合 → 返金なし
- ❌ やっぱり浪人する場合 → 返金なし
入学金以外にも払うものがある
実は、入学金だけではありません。
【初年度納入金の内訳】
- 入学金:25〜30万円(返金不可)
- 前期授業料:40〜50万円 理系の場合はそれ以上
- 施設費など:10〜20万円(大学による)
合計:75〜100万円 理系学部では、150万円〜
多くの大学では、入学金と同時に前期授業料も請求されます。ただし、授業料については「期日までの辞退なら返金可能」という大学も多いです。



必ず、合格した大学の「入学手続要項」を確認してください。
4. 判断のポイント
30万円の負担は大きいです。よく考えて、納得してからでないと経済的にも精神的にも後悔します。
我が家が実際に使った判断基準を紹介します。
私立大学への納得度
お金の問題だけではありません。受験生本人の気持ちも大切です。
【子どもに聞くべきこと】
- 「この私立大学、本当に行ってもいいと思ってる?」
- 「国公立に落ちたとき、この大学に通う自分を想像できる?」
- 「後悔しない?」
【親が確認すべきこと】
- 学部・学科は希望に合っているか
- 就職実績は納得できるか
- 4年間の学費は払えるか(入学金だけでなく)
もし、子どもが「正直、この大学はちょっと…」と言うなら、入学金を払う意味はありません。
その場合、万が一前期日程がダメだった場合のことを考えて
- 国公立後期に賭ける
- または、浪人を検討する



入学金を払わない代わりにこれらを検討しておく必要があります。
浪人の可能性
【浪人は絶対に避けたい場合】
- 判断:入学金を払う
- 理由:進学先を確保する方が優先
【浪人も視野に入れている場合】
- 判断:慎重に判断
- 考えるべきこと:
- 浪人して成績が伸びる保証はあるか
- 本人に浪人する覚悟があるか
- 家計的に浪人は可能か(塾代・予備校代)



我が家の考えでは「浪人してでも国公立」という強い意志がない限り、入学金は払うべきだと思います。
5. 我が家の決断とその後
我が家は、2人とも、悩んだ挙句、入学金を払いました。
我が家が滑り止め私立の入学金を払った理由
我が家の息子、2人とも、国立大学を第一志望にしていました。
ですが、やはり、志望校に合格する保証はありませんでした。
そして、ダメな時は浪人してでも志望校を目指す。という覚悟もない状況でした。現役合格を目指していたのです。
親としても、2人を浪人させるのにも経済的に大きな不安がありました。
6. 入学金が払えない場合の対処法
「判断はついた。入学金を払いたい。でも、お金がない…」
これも、多くの家庭が直面する現実です。
我が家も、双子の入学金と前期授業料を一度に払うのは厳しい状況でした。
対処法1:国の教育ローン(最優先)
【日本政策金融公庫「国の教育ローン」】
特徴:
- 金利:年3.55%(2026年2月2日時点)
- 借入限度額:子ども1人につき350万円
- 返済期間:最長18年
- 在学中は利息のみの返済もOK
メリット:
- 金利が低い
- 使途が教育費全般(入学金、授業料、生活費など)
デメリット:
- 審査に1〜2週間かかる
- 入学金の支払い期限に間に合わない可能性
申込方法: 日本政策金融公庫 公式サイト
対処法2:銀行のカードローン(期限が迫っている場合)
国の教育ローンが間に合わない場合の選択肢。
【楽天銀行カードローン】
特徴:
- 最短翌日融資可能
- ネットで申込完結
- 教育費にも利用OK
メリット:
- スピードが速い
- 来店不要
デメリット:
- 金利が高め
- 国の教育ローンより条件が悪い
使い方:
- 緊急でカードローンで入学金を払う
- 後日、国の教育ローンに借り換える
これなら、期限に間に合います。
※金利や条件は必ず公式サイトで確認してください
対処法3:クレジットカードの分割払い
大学によっては、クレジットカード払いが可能な場合があります。
【楽天カードの場合】
メリット:
- 入学金30万円 → 3,000ポイント還元(1%)
- 分割払い・リボ払いが選べる
デメリット:
- 分割手数料がかかる
- カード払い不可の大学も多い
注意: 必ず大学に「クレジットカード払いは可能か」を確認してください。
対処法4:親族からの一時的な借入
祖父母や親戚に相談できる場合は、一時的に借りるのも選択肢です。
最も避けるべきこと
消費者金融での高金利借入
プロミス、アコムなどの消費者金融は:
- 金利が年15〜18%と非常に高い
- 長期借入には絶対に向かない
どうしても緊急の場合のみ:
- 短期間(1〜2ヶ月)で返済できる前提
- すぐに国の教育ローンに借り換える
それ以外では、使うべきではありません。
7. まとめ:後悔しない選択のために
判断のチェックリスト
迷ったら、この5つを確認してください。
□ 共通テストの結果は?(ボーダーとの差) □ 私立大学に納得しているか?(子ども・親) □ 浪人の覚悟はあるか? □ 家計的に入学金30万円は出せるか? □ 期限はいつまで?(猶予はあるか)
最終的な判断は「後悔しないこと」
お金の問題なので、簡単には決められません。
でも、こう考えてみてください:
【もし払わなかった場合】
- 国公立に落ちて、行き場がなくなる
- 「あの時、30万円払っておけば…」と後悔する
【もし払った場合】
- 国公立に受かって、30万円が無駄になる
- 「30万円もったいなかったけど、保険として仕方ない」と納得できる
どちらの後悔が大きいか、考えてみてください。
多くの場合、「払わずに行き場を失う後悔」の方が大きいのです。
我が家が学んだこと
双子の受験を経験して、こう思います:
「30万円は高い授業料だが、子どもの未来への投資」
もちろん、無駄にならないのが一番です。でも、国公立に合格して30万円が戻らなかったとしても、「子どもが納得して進学できた」ことの方が、ずっと大切です。
お金は後から稼げます。でも、子どもの人生は一度きりです。
最後に:どんな選択も、親として精一杯の決断
入学金を払う・払わない、どちらを選んでも、それは親として精一杯考えた結果です。
- 払った結果、国公立に受かって30万円が無駄になっても、それは「保険」なのです。
- 払わなかった結果、浪人することになっても、それは「挑戦」なのです。
どちらも、間違いではありません。



大切なのは、今できる最善の判断をすること。そして、その判断を子どもと一緒に乗り越えることです。
【2月の今、やるべきこと】
- □ 私立の合格通知を確認(入学金の金額・期限)
- □ 共通テストの結果と志望校のボーダーを照らし合わせる
- □ 子どもと話し合う(私立への納得度、浪人の覚悟)
- □ 家計を確認(入学金は払えるか、教育ローンが必要か)
- □ 期限までに結論を出す
迷っているあなたへ:
「30万円をドブに捨てる」のではなく、「合格を30万円で買った」と考えてみてください。 その30万円のおかげで、お子さんは国公立の試験に「最悪、行くところはある」という心の余裕を持って挑めます。そのメンタル代が、合否を分ける最後の1点に繋がるかもしれません。
同じように悩んでいる保護者は、全国にたくさんいます。あなただけではありません。
この記事が、少しでもあなたの判断の助けになれば幸いです。
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