ー「合格」と「不合格」が同時に届いたら。ー
同じ年に二人以上の受験生を抱える「ダブル受験」。このダブル受験で、親が一番恐れていて、かつ、最も事前に考えておかなくてはいけないこと。
それは、「結果が真っ二つに分かれた場合のこと」です。
一人が笑い、もう一人が泣く。この最悪な状況が起こった場合、親はどう振る舞ったらいいのでしょうか。現実と感情を整理して、家庭内の調和を保つためのヒントになればと思います。
1. 突きつけられる「3つの現実」

まず、起こりうる事態を客観的に想定しておきましょう。
- 家庭内ので正反対の感情が交差する 合格した子が喜びを分かち合う横で、もう一人が音もなく自室に消える。この静かな断絶が、家族の空気を一瞬で凍らせます。
- 予算の立て直し 「合格した子の入学金」と「届かなかった子の次の一手(後期試験や予備校)」の費用が同時に発生します。家計の防衛ラインが最も激しく揺さぶられる時期です。
- 「なぜ自分だけ」という呪縛 同じ環境で育ったからこそ、一人は「自分だけ浮かれている罪悪感」を持ち、もう一人は「自分だけが取り残された劣等感」に苦しみます。
2. もしものための親が持つべき「3つの判断軸」
迷った時の基準。
- 「平等」よりも「個別に対応」 二人に同じだけの時間やお金をかけるのが正解なわけではありません。それぞれの性格や学習スタイルに合わせた「次のステップ」へ個別に対応すること。
- 「感情」の前に「ロジック」を お金と手続きの話は、淡々とこなしてください。親が感情に飲み込まれず必要なことをやり続けることで、子供たちの最大の安心感に繋がります。
- 「結果」で「将来」を決めつけない 受験はあくまで通過点です。この結果が「今後の人生の成功・失敗」ではないことを、親がその背中で示しましょう。
3. 突然のパニックを防ぐため、事前のチェック
事前のルール共有として、以下のことを決めておきましょう。
- [ ] 合否の確認場所を分ける(それぞれが別々の部屋、もしくは時間差で確認する)
- [ ] 「おめでとう」と「お疲れ様」を言うタイミングを分ける
- [ ] 子供たち同士で「無神経な励ましや比較をしない」と約束する
4. 兄弟の絆を守る「魔法の言葉」
合格した子が、届かなかった兄弟に何と言えばいいか。相手を思いやる言葉を考えてみました。
「一緒に頑張ってくれて、ありがとう」 (結果の差ではなく、共に戦った同志としての敬意を伝える)
「先に(次の場所で)待ってるからな」 (未来を信じているというエール)
結びに:親であるあなたへ
双子や兄弟での受験で、一番怖いのが、合否が分かれた場合です。
これだけは、断言します。 もしも、合否が分かれたからといって、決して子供たちに優劣がつくのではありません。そして、優劣があったから結果が分かれたわけでもありません。
ですが、万が一、それが現実となってしまった場合。 親自身が落ち込むのをやめて、試験結果に関係なく子供達の気持ちを受け止め、見守ってください。 そして、何がなんでも、子供達を信じ続けることが大切です。
大学受験は、あくまでも過程に過ぎません。 その後の人生が、大学受験の結果や、進学先によって、いい方向に進むのか悪い方向に進むのかなんて決まらないのです。
もしも浪人することになっても、希望する大学に進学することになっても、それが故に、未来が開けることもあるのです。人との出会いだったり、それまで知らなかった世界を見ることができたり。
子供が幸せでいる条件は、社会人になってからも、心を折らずに努力することをやめない辛抱強さを持つことだと思うのです。 目の前に起きたことだけで幸不幸を決めつけず、これから起こりうるいろいろなことに挑戦する気持ちを持ち続けることができれば、きっとその子は社会に出ても立派に生きていくでしょう。
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