社会人になったら「自立」? それって本当?
子どもが就職してお給料をもらうようになると、「もう自立したんだな」と感じる親御さんは多いと思います。
毎朝スーツを着て会社に向かう後ろ姿を見れば、親としての役目も一区切り、と思ってしまいますよね。
でも実際には、そこからが「本当のひとり立ち」へのスタートかもしれません。
初任給をもらったあとも、心はまだ揺れている
就職してすぐの頃は、新しい環境や人間関係、覚えることだらけの毎日に、子どもたちは必死です。
ときには弱音を吐いたり、沈んだ表情で帰ってくることもあるかもしれません。
そんなとき、親としてどう関わるべきか悩みますよね。
「もう大人なんだから、放っておいていいのかな」
「でも、本当は誰かに聞いてほしいのかも…」と。
正解は人それぞれですが、きっと共通して言えるのは
“親は、子どもが自分のペースで立ち上がれるようにそっと見守る”
この姿勢が大切なのだと思います。
自立って、生活のこと? お金のこと?
多くの人が「一人暮らしをしている」「収入がある」ことを自立と考えがちですが、実はそれだけではありません。
- 自分で決めて、自分で責任を取る
- 失敗しても立ち直る力を持つ
- 誰かに助けを求める勇気を持つ
こうした“心の成熟”も、自立の大切な要素です。
そして、それは一朝一夕に身につくものではなく、時間をかけて育っていくものです。
親の役目は、まだ終わっていない
子どもが社会人になってからも、親にできることはあります。
たとえば――
- 無理に助けようとせず、話を聞くだけの日もある
- 困っている様子でも「自分で解決できる」と信じる
- 子どもが話してくるのを待つ、そんな“余白”を大事にする
「困っていたら助ける」ではなく
「きっと自分で乗り越えられる」と信じることで、子どもは少しずつ“本当の自立”へと向かっていきます。
最後に:ひとり立ちの歩幅は人それぞれ
子どもが社会人になったからといって、すぐに完全に自立するわけではありません。
経済的には自立していても、精神的にはまだ揺れている時期かもしれません。
だからこそ、親が焦らず、少し引いたところから見守る姿勢がとても大切なのです。
ひとり立ちのスピードも、歩幅も、人それぞれ。
そのことを、どうか忘れずにいたいです。
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