大学受験の道のり。
我が家の双子の息子たちも、この長くて険しい道を歩みました。
決して楽ではなかったその日々の中で、彼らが最後まで諦めず、受験勉強に向き合えたのには、明確な理由があったと感じています。
それは、「仲間」と「ライバル」の存在でした。
■ 1. 毎日を一緒に頑張れる“仲間”の存在
次郎には、学校で仲のいい友達がいて、毎日のように勉強時間を報告し合っていたそうです。
お互いを励まし合い、ときには張り合いながら進む姿は、まさに受験期の同志。
また、朝早く登校して自習している生徒や、放課後も教室に残って勉強している友人の姿を見て、「自分も頑張らなきゃ」と刺激を受けていたようです。
自分と同じように頑張る仲間がいると、「ひとりじゃない」と思えることが、努力を続ける大きな力になります。
■ 2. “絶対に負けたくない”ライバルが家の中にいた
我が家には、もう一つ特別な存在がありました。
それは、同じ屋根の下にいる双子の兄弟というライバルです。
太郎と次郎は、同じ高校に通い、受験時期もまったく同じ。
しかも、お互いに成績を口に出すことはなかったものの、相手の存在を強く意識していたことは明らかでした。
たとえば……
- 夜、一人が勉強部屋に行くと、もう一人も続く。
- 相手が使っている英単語帳や問題集をさりげなくチェックする。
- 模試の順位や判定が気になるけど、あえて聞かない。
直接的な言葉は少なくても、彼らなりの静かな火花がそこにはあったのです。
■ 3. 親としての葛藤と配慮
母である私自身も、双子の受験という現実に直面して、少なからず心配していました。
- 「どちらかだけが合格したら、もう一人はどうなるだろう」
- 「同じ参考書を使ってほしいけど、それぞれ違うものを選ぶ」
- 「志望校が違うと知ったとき、どう受け止めるか」
だからこそ、我が家ではお互いの成績や志望校は一切共有しない方針にしていました。
とはいえ、同じ学校に通っているのですから、友達を通じてなんとなく耳に入っていたことでしょう。
■ 4. ライバルがいるから逃げられなかった
彼らが勉強から逃げなかった理由のひとつは、「双子の相手にだけは負けたくない」という静かな対抗心だったように思います。
勉強がつらくても、眠くても、模試で思うような結果が出なくても。
“隣で勉強しているライバル”がいるから、逃げられなかったのでしょう。
これが、一人で頑張る受験生にはない、双子ならではの原動力だったのかもしれません。
■ 5. 誰にでも必要な「切磋琢磨できる存在」
双子に限らず、受験期にはいい意味でのライバルの存在が大切です。
成績が少し近いくらいの相手であれば、
- 似たような問題でつまずいたり、
- 同じ教材を使っていたり、
- 試験の感触を共有できたり、
と、競い合うことでモチベーションも維持できます。
「あの子には負けたくない」
そう思える相手がいるだけで、どれだけの受験生が救われるでしょうか。
■ まとめ|支え合い、高め合う仲間とライバルの存在
今では仲良くなった太郎と次郎も、受験期にはほとんど会話がありませんでした。
それでも、お互いを一番近くで意識していたことは間違いありません。
そして、それが、あの苦しい受験期を乗り越える原動力になったと、今では思うのです。
親としてできることは限られていますが、先に受験を経験した「兄弟」「親戚」「友達」。「いい仲間」や「良きライバル」と出会えるような仲間は貴重な存在です。
受験期が終われば、お互いに今までにはなかった「絆」が生まれることと思います。
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