現在は「共通テスト」となりましたが、試験直後のあの独特の空気感、そして予備校の判定に一喜一憂する親の心境は、今も昔も変わりません。
2020年、我が家の双子が挑んだのは「最後のセンター試験」。 予想外の「難化」に加え、まさかの「マークミス」の告白。予備校の講評すら二転三転したあの冬、自己採点を終えた息子たちは何を思い、私はどうそれを見守ったのか。
今まさに共通テストの結果を前に立ち尽くしている親御さんへ、一つの家族の物語としてお届けします。
1. 第一関門突破!…のはずが、帰宅した息子は「無言」だった
試験当日、一番の恐怖はインフルエンザでした。二人とも無事に会場へ向かえただけで、まずは第一関門突破。息子たちが戦っている間、夫と二人で地元の学業の神様へ合格祈願⛩️に向かいました。
そして、試験が終わった次郎は試験会場から歩いて帰ってきました。 地方住まいの我が家、最寄り駅までは徒歩30分。電車も1時間に1本。自宅までは歩けば2時間はかかります。
でも、
次郎歩いて帰る
一人になりたい。
試験を終えて戻ってきた息子たちは、私が声をかけることすらできないほど疲れ果てていました。
「無事に終わった。それだけで十分」 そう自分に言い聞かせ、ホッとしていた私に、次郎が震える声で切り出したのです。



センター試験、ヤバい。数学のマーク、ずれたかもしれない……
気づいたのはもう、時間終盤。修正することもできず、落胆して帰宅したのです。
2時間という長い道のりを歩きながら、彼は何を思い、どうやって自分の中で「マークミス」という現実に折り合いをつけようとしていたでしょうか。
玄関を開けた時の、冷え切った、でもどこかすっきりとした彼の顔を見て、私は「お疲れ様」としか言えませんでした。
2. 「マークミス」の絶望と、2時間の沈黙の帰路
次郎の告白は衝撃的でした。 「理解して正解していたはずなのに、回答欄がずれていた」。 マーク式試験において、これほど残酷なことはありません。自己採点すら信用できない状態で、国立大学の出願を考えなければならない――。その絶望感は、親の私にも突き刺さりました。
3. 理系・太郎と文系・次郎。分かれた手応え
一方で、理系の太郎は対照的でした。
- 理系・太郎の場合: 数学Ⅲまで対策を積んできた強みか、数学・英語ともに「普通(いつも通り)」という反応。
- 文系・次郎の場合: マークミスに加え、「英語も数学も、とにかく難しかった」と。特に文系の彼にとって、その年の数学の「壁」は高く、厚かったのです。
この「兄弟での手応えの差」が、後の過酷な出願戦略を大きく分けることになります。
4. 「易化」が「難化」に?予備校の講評に翻弄される母
追い打ちをかけたのが、外部の情報でした。 試験直後、大手予備校が出した講評は「数学:易化(やさしくなった)」。
それを見た私の心臓は止まりそうでした。 「次郎があんなに難しいと言ったのに、世間は易化?じゃあ次郎はどれだけ取り残されたの……?」
しかし数日後、その講評は「やや難化」へと修正されました。蓋を開けてみれば、平均点はまれに見る低さ。
今だから言えるアドバイス 試験直後の「易化・難化」のニュースに一喜一憂しすぎないでください。平均点が確定するまでは、誰も本当の順位はわかりません。親ができるのは、不確かな情報に右往左往せず、子供の前で冷静でいることだけです。
おわりに:点数よりも「納得」を探す時間
この後、私たちは平均点の低さと、次郎の「マークミス疑惑」を抱えたまま、前期・後期日程の出願戦略へと突入していきます。
自己採点の結果がどうあれ、試験会場から2時間かけて歩き、自分と向き合った次郎の強さを、私は信じることにしました。
「点数が足りないかもしれない」「ミスをしたかもしれない」 そう絶望している親御さん。 まずは、今日まで戦い抜いたお子さんの心に寄り添ってあげてください。戦略を練るのは、それからでも遅くありません。
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