高校生が理系を志望する際、「大学院に行くことも視野に入れるべき?」という疑問もありますよね。
我が家でも、地元国立大学の情報系学部に進学した長男がまさにこの壁にぶつかりました。
この記事では、理系進学と大学院の関係性、進路選択のポイントを、親の目線と学生のリアルな声を交えてご紹介します。
そもそも理系はなぜ大学院進学が多い?
文系と比べて、理系の学生は大学院(修士課程)に進学する割合が高いと言われています。
▶ 主な理由:
- 専門知識・技術をさらに深める必要がある分野が多い
- 大手企業の技術職では「修士卒以上」を採用条件とすることも
- 研究職や開発職を目指す場合は、修士以上がスタンダード
- 大学の研究室での活動がそのまま修士に直結することが多い
特に、情報、工学、化学、生命系などでは「学部卒=基礎」「大学院=実務レベル」と捉えられるケースも。
学部卒(4年)と修士卒(6年)の違い
項目 | 学部卒(4年) | 修士卒(6年) |
---|---|---|
学習内容 | 基礎理論・応用の初歩 | 研究・開発・課題解決能力の習得 |
就職先 | 技術職(現場寄り)、営業なども選択肢に | 研究開発職・技術職(設計・開発)など |
採用条件 | 一部企業は学部卒OK | 大手メーカー・研究職は修士が主流 |
初任給(近年は初任給引き上げの動きも) | 約21〜23万円 | 約24〜26万円(平均で約2〜3万円高い) |
就活時期 | 3年後半〜4年前半 | 修士1年(5年次)から早期選考スタート |
実際に大学院進学を考えるタイミングはいつ?
多くの理系学生は、大学3年生の後半〜4年生の研究室配属で進学か就職かを本格的に考え始めます。
特に研究室に入って「この分野をもっと深めたい」と感じた学生が、大学院へと進む傾向があります。
我が家の体験:情報系の長男の場合
長男は情報工学系の学部に進学し、研究室に所属しました。
就職するのか大学院に進学するのか、何回かに分けて私は本人に聞いていました。
ですが、本人も悩んでいたようで、「わからない」との答えが返ってくるばかりでした。
ですが、就活が始まる時期、就職を選択しました。
「大学院進学した方が就職に有利じゃない?」とも聞いたら「確かに有利」との返答がありました。
でも、大学院進学にも試験があります。不合格の場合は研究生となる場合もあります。
また、大学院生はとても忙しく、場合によってはアルバイトしている時間もないようです。
太郎は。外資系IT企業に学部卒として内定をもらうことができました。周りには同じ職場、職種でも大学院生も多いようです。
大学院に進学しないと就職に不利か。と問われると、学部にもよるし、学部卒でも弱点にならない場合もあるようです。
ただ、大学で何をしたか。何か強みのある経験をしたか。によっても変わってくると思います。
理系進学を考える家庭へのアドバイス
- 「大学4年で終わり」ではなく「6年間」の進学プランも視野に入れる
- 学費や生活費の計画も、6年分で試算しておくと安心
- 大学院進学は「モラトリアム」ではなく、専門性強化と就職の選択肢拡大が目的
- 本人の「やりたいこと」が研究で見つかる場合もある
- 学部卒を選んだ場合でも、一旦社会に出た後もう一度学びたくなれば大学院に進学する道もあります。
まとめ:理系進学は「研究」と「キャリア」を見据えた選択を
理系の進学は、「とりあえず大学へ」では済まされない世界です。
学びたいこと、将来の仕事、研究への関心などをじっくり考える必要があります。
4年で就職するのであれば、真剣に研究に向き合うこと。また、真剣に何がしたいのか。4年間での強みを活かせる職場を探す必要があると思います。
ですが、念の為、大学院進学も含めたキャリア設計が、本人にとっても親にとっても、後悔しない選択になるはずです。
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