のここ外資系って、受けてみたら?
あのとき私が何気なく言った一言が、息子の就活を大きく変えることになるとは思っていませんでした。
息子の就活が始まったのは大学3年生の秋。大学院に進むか就職するか、答えが出ないままのスタートでした。最初はうまくいかない日々が続きました。インターンはかろうじて地元の1社だけ。本選考が始まっても、4月中頃まで内定はゼロ。
でもそこから、息子は変わっていきました。
自分のアピールの仕方を掴んで、内内定が出始めて、いくつかの企業から内定をもらえるようになった。そして最終的に自分で選んだのが、ダメもとで受けた外資系IT企業でした。内定が出たのは8月に入ってからのことです。
この記事は、その一部始終を母親目線で書いたものです。うまくいった話だけじゃなく、苦しかった時期のこと、親として何もできなかった時間のことも、正直に書きました。同じように子どもの就活を見守っている保護者の方に届けば嬉しいです。
就活タイムライン:迷いながら始まった、8ヶ月の記録
3年生 秋——大学院か、就職か
息子が就活を始めたのは、大学3年生の秋でした。理系の同期の多くは大学院進学を考えていたので、「就職する」という選択自体、最初から少数派でした。
自分の進路すら決めきれないまま動き始めたせいか、インターンの応募でも苦戦が続きました。ESを出しても通らない。面接まで行けても手応えがない。参加できたインターンは、地元の1社だけでした。
「落ちた」とは言わないんです。ただ、なんとなく元気がない日が続いていて、「1社受かった」と聞いたときは、素直にほっとしました。
4年生 春——内定ゼロのまま4月へ
本選考が始まってからも、最初はうまくいきませんでした。4月中頃になっても、まだ内定が出ていない。
同じ大学の友達が内定を報告し始めるなかで、息子がどんな気持ちでいたか、私には直接聞けませんでした。「どう?」と聞けば「別に」と返ってくる。ただ黙って夕飯を食べる日が続いていました。



何か言いたくても、言えない。あの時期が、親としていちばんしんどかったかもしれません。
転機——「外資系、受けてみたら?」
あるとき私が、「外資系って受けてみたら?」と声をかけました。
深く考えて言ったわけじゃないんです。ただ、何かが変わればと思って。「合わなければそれでいいし、視野が広がるかも」くらいの気持ちでした。
息子は最初、特に反応しませんでした。でもしばらくして、自分で調べ始めていた。
4月後半〜夏——コツを掴んで、内内定が出始めた
転機はそのあたりからでした。
太郎が「自分のアピールの仕方がわかってきた気がする」と話してくれたことがあります。面接で何を伝えるか、どう話すかのコツを、失敗を重ねながら自分でつかんでいったようです。
内内定の報告が届いたとき、私は「よかった」という気持ちと同時に、「ここまで来たんだ」という感慨がありました。あの苦戦していた春が、遠く感じました。
いくつかの内定が出るなかで、息子はある企業をほぼ決めかけていました。でもそのタイミングで、ふとある外資系IT企業が目に留まったと言います。



ダメもとで受けてみる
そう言って選考に進んだのが、最終的に入社を決めた会社でした。
8月——自分で決めた、外資系IT
内定の連絡は8月に入ってからでした。
複数の内定が出るなかで、息子は自分でじっくり考えて、その外資系IT企業を選びました。最初に私が「受けてみたら?」と言った会社ではありません。でも、あのひと言がきっかけで視野が広がって、自分で選んだ結果です。
「決めた」と報告してきたとき、息子の声が落ち着いていました。迷いがなかった。それが、いちばんよかったことだと思っています。



塾なしで大学受験を乗り越えたときと、同じような気持ちでした。派手な成功じゃないけど、ちゃんと自分の力で掴んだんだな、と。
親がやってよかったこと3つ
①「受けてみたら?」と一言だけ背中を押した
正直、深く考えて言ったわけじゃないんです。でも、子どもが煮詰まっているときに「こういう選択肢もあるよ」と提示することは、親にしかできないことかもしれません。
大事なのは、そこから先は本人に任せること。「外資系にしなさい」ではなく、「受けてみたら?」という言い方がよかったんだと思います。決めるのは息子、というラインを崩さなかった。
②就活の「地図」だけ先に持っておいた
インターンのスケジュール、外資系の選考の早さ、エントリーシートの仕組みなど、私も少しずつ調べていました。子どもより詳しくなる必要はないけれど、話を聞いたときに「それって何?」とならないくらいの知識は持っておきたかった。
「外資系、受けてみたら?」という一言も、何も知らずには出てこなかったと思います。
③内定ゼロの時期も責めなかった
4月になっても内定が出ていないとき、息子は何も言わなかったし、私も何も言いませんでした。「なんで決まらないの」とも「もっと頑張りなさい」とも言わなかった。
あとから「あのとき責められなくてよかった」と言われました。親にできることって、案外そういうことなのかもしれません。
やらなくてよかったこと
「大手じゃないとダメ」という思い込みを押しつけなかった
外資系=不安定、というイメージは私にもありました。でも、息子が自分で調べて、自分で考えて選んだ判断を、親の古い価値観だけで否定しなかったことはよかったと思っています。
子どもが真剣に語るのを聞いているうちに、不安より信頼のほうが大きくなっていきました。
「早く決めなさい」と急かさなかった
8月まで就活が続いたことを、一度も急かしませんでした。それは結果としてよかったです。急かされていたら、息子はあの外資系IT企業を「ダメもとで受ける」という選択をしなかったかもしれない。
理系就活イベント——早めに企業と接点を持っておけばよかった
息子は就活イベントをほとんど活用しませんでした。「自分でやりたい」という気持ちがあって、私も無理には勧めなかった。
でも正直に言うと、あの4月中頃まで内定がゼロだった苦しい時期を思うと、早めに企業の人と直接話す機会を持っておけばよかったと今は思っています。
外資系ITや理系の専門職は、合同説明会や就活サイトだけでは情報が拾いにくい。理系学生に向けた専門のイベントで、実際に企業の方と話しておくだけで、方向性がずっと見えやすくなります。
今だったら、アカリクのイベントを勧めると思います。大学院生・理系学生に特化した就活イベントで、大手・有名企業が多数参加。オンライン開催が多いので、地方の学生でも参加しやすいのが特徴です。
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息子が苦労していた時期に、こういうイベントで企業の方と直接話す機会があったら、もう少し早く方向性が見えたかもしれません。オンラインで気軽に参加できるのがいいと思います。
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同じ状況の親御さんへ
子どもの就活を見ている親の気持ちは、大学受験のときと変わらないと思います。何もできないもどかしさ。でも口を出したら嫌がられる。ただ祈るしかない夜。
でも、乗り越えていくんです。意外な形で、意外なタイミングで。
「受けてみたら?」という一言でよかった。決めるのは本人、という距離感を守れたことがよかった。責めずに待てたことがよかった。
親にできることは、決して多くないけれど、ゼロでもない。そう思っています。



8月まで長かったけど、自分で考えて自分で決めた就活ができた。それが何より嬉しかったです。見守っている親御さん、もう少しだけ信じて待ってみてください。
よくある質問
Q. 理系の就活はいつから始めるべきですか?
外資系IT志望なら3年生の夏インターンから動くのが理想です。息子は3年秋スタートでしたが、それでも最終的に内定を得ています。早めに動くほど選択肢が広がります。
Q. 4月になっても内定がないと手遅れですか?
手遅れではありません。息子も4月中頃まで内定ゼロで、そこからコツを掴んで複数内定を得ました。諦めずに続けることが大切です。
Q. 就活イベントにはいつ参加すればいいですか?
3年生の夏〜秋が理想です。アカリクイベントは大学院生・理系学生特化で大手企業も参加しており、業界・企業研究を早めに進められます。オンライン開催が多く参加しやすいです。
Q. 親はどこまで関わっていいですか?
「情報収集」「選択肢を提示する」「話を聞く」はOKです。ES添削・志望動機への口出しは逆効果になりやすいです。「決めるのは本人」というラインを守るのが大切です。
Q. 外資系ITは不安定ではないですか?
転職前提のキャリアパスは確かにありますが、スキルを積めば市場価値は上がります。子どもが自分で調べて選んだ判断を、親の価値観だけで否定しないことが大切だと感じています。
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