大学受験は、子どもにとっても親にとっても、一生に一度あるかないかの大きな挑戦。
私自身も、双子の息子たちが受験生だったあの時期を振り返ると、今でも胸がぎゅっと締めつけられるような思いになります。
不安や焦り、衝突や涙…
受験期は、親子にとって「大変だった」の一言では語り尽くせないほどの時間でした
頭ではおだやかに接しようとは思っていても、なかなか。私も完璧な人間ではありません。
何度も夫や子どもとぶつかり、しんどくて、一人になるために、夜中にドライブに出かけたことも一度や二度ではありません。
今でも、ふりかえると、本当に大変でした。
でも、今だから、あの時間はとっても貴重な時間だったと気づくことができました。
息子たちが大学受験に望んでいなければ、この貴重な体験はできなかった。と心から感じています。
「頑張ってるね」と言えなかった日も
毎日のように模試やテスト、志望校の下調べ。学校の懇談、願書の準備…。
いつも二人が同じ状況なわけもなく。一人が結果が良くてももう一人は落ち込んでいる。そんなこともしょっちゅう。
親としてどう声をかけたらいいのか、正解がわからないまま、手探りの毎日でした。
「今の成績で志望校大丈夫?」
そんな言葉が出た日もありました🥺
でも、今思うと、
子どもたちは本当に頑張っていました。
不安を抱えたまま、迷いながら、悩みながら、戦いながら前に進もうとしていたのです。
子どもも親も、試される時期
受験期は、ある意味で親子関係が試される時期でもあります。
反抗期と重なって、思うように会話ができない日。
ゲームをしていたり、スマホばかり見ている等。ついイライラしてしまう日。
家族なのに、家族全員の気持ちがすれ違っているように感じる日もありました。
でも、“信じて見守る”という姿勢が、何より大切だったのだと思います。
子どもは、親の心の中にある小さな不安。また、親が信頼できていないとそれも子どもは感じているのだと思います。
受験が終わって初めて気づいたこと
合格発表の日。
結果がどうであれ、私が感じたのは**「ここまでよく頑張ったね」**という想いでした。
合格しても、不合格でも。
息子たちなりに精一杯努力してきたのです。
机に向かっていた時間や悩みながら進路を選んだ夜。不合格通知が届いたときなど、本当に今でも私の目に焼き付いています。
受験が終わったあと、息子の部屋には、ボロボロになった単語帳や書き込みのある参考書が残されていました。
それらすべてが、受験という経験を通して親子で共有した、大切な時間だったのだと思います。
未来に向かう背中を見送りながら
子どもたちは、受験を終えるとどんどん大人になっていきます。
進学して一人暮らしを始めたり、就職活動で忙しくなったり。
親の知らない世界へと、自分の足で歩いていく姿は、嬉しくもあり、遠くに行ってしまうような少し寂しさもあります。
でも、あの受験期を一緒に過ごした時間が、
子どもとの“見えない絆”として今も残っているように感じるのです。
最後に
もし今、受験生を抱えるご家庭の方がこのブログを読んでくださっているなら、伝えたいことがあります。
大変な日々が続くかもしれません。
心配や不安で、眠れない夜もあるかもしれません。
でも、どうか、その時間を大切にしてください。
その時間こそ、親子で過ごせる最後の“密な日常”なのかもしれません。
合否の結果ももちろん大事。
でも、もっと大切なのは、「子どもが自分の力で道を選ぼうとしている姿を、親が見守ること」。
それこそが、受験という時間の、いちばんの宝物だと思います。
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