「塾に行かせないと、国公立なんて夢のまた夢よ」
息子たちが高1になったとき、周りのママ友にそう言われ続けました。でも今、双子はそれぞれ国公立大学と関関同立に、どちらも塾なしで合格しています。
塾なし受験の成功と失敗を分けるのは、「いつから・何を・どの順番でやるか」を知っているかどうかです。
この記事では、双子を塾なし国公立合格に導いた母として、高1から受験本番までの3年間で「何をすべきか」を学年別チェックリスト付きで全公開します。実際にわが家でやったこと、やってよかったこと、失敗したことも包み隠さずお伝えします。
【まず知ってほしい】塾なし国公立合格のカギは「高1からの逆算」
国公立大学の受験は、科目数がとにかく多い。共通テストだけで最大9科目(英・数・国・理2・社2・情報)、さらに二次試験もあります。この膨大な量を、高3の夏からゼロベースで取り組むのは物理的に不可能です。
私が塾なしで成功できた最大の理由は、息子たちが高1の時点で「受験本番から逆算したロードマップ」を把握していたから。
逆算するとこうなります。
- 共通テスト(1月)→ 高3の12月までに完成させる
- 二次試験対策 → 高3の9〜10月にスタート
- 全科目の基礎 → 高2の終わりまでに完成
- 英語・数学の土台 → 高1でしっかり固める
- 情報Ⅰ → 高2〜高3で確実に押さえる(2025年から共通テスト必須)
「高1からそんなに焦らなくても…」と思う方もいると思います。でも、焦るのではなく「設計図を持つ」だけでいいんです。設計図があれば、むしろ焦らずに済みます。
🏫 高1でやること【完全チェックリスト付き】
高1は「土台を作る年」。この時期に焦って難しい問題集に手を出す必要はありません。大事なのは英語・数学の基礎を盤石にすることと、毎日勉強する習慣を作ることです。
英語:単語と文法の基礎固めを最優先に
英語は大学受験で最も差がつく科目であり、同時に一番時間がかかる科目です。高1のうちに英単語1500語レベル(英検準2〜2級相当)と中学〜高校基礎文法を固めておくと、高2以降がグッとラクになります。
わが家の息子たちは、スタディサプリの英語基礎講座と英単語帳(システム英単語Basic)を高1の間に徹底的に繰り返しました。「単語は毎日10分」を習慣にしただけで、高2の模試の英語がぐんぐん伸びました。
数学:数Ⅰ・Aを「理解」することを最優先に
数学は「積み上げ式」の科目なので、高1の数Ⅰ・Aでつまずくと後々全てに響きます。定期テストで高得点を取ることより、「なぜそうなるのか」を理解することを優先してください。
映像授業(スタサプや学校の授業)を活用しながら、「分からないをその日のうちに解消する」習慣がとにかく大事です。塾なしで数学につまずいて挽回できなかった子を何人も見てきたので、ここだけは妥協しないでほしいです。
国語:現代文の読解力を少しずつ鍛える
高1の理科・社会は「定期テストで良い点を取る」ことを目標にするだけで十分です。ただし、現代文だけは読解力を鍛える意識を高1から持っておきましょう。学校の授業+問題集1冊(「現代文キーワード読解」など)で十分です。
✅ 高1チェックリスト
高1が終わるまでに確認してみてください。
- ☑ 英単語帳1冊(1500〜2000語)を1周以上した
- ☑ 英語の中学文法・高校基礎文法を理解している
- ☑ 数Ⅰ・Aの全単元を一通り理解した
- ☑ 毎日の勉強習慣(平日1〜2時間)ができている
- ☑ 定期テストで各科目7割以上を取れている
- ☑ 映像授業(スタサプ等)を活用できている
- ☑ 英検準2級を受験した(合格できればベスト)
- ☑ 志望大学のレベル感をなんとなく把握している
全部できていなくても大丈夫。でも英語と数学だけは必ず意識してください。
🏫 高2でやること【完全チェックリスト付き】
高2は「受験の勝負が決まる年」です。「まだ1年あるから大丈夫」と油断するのが一番の失敗パターン。ここでの過ごし方が合否に直結します。
英語:英検2級取得を目指す
高1で基礎を固めた英語を、高2では応用力・読解力に格上げします。目安は英検2級取得。共通テストの英語も、英検2級レベルがしっかりできていれば8割は見えてきます。
うちでは高2の夏に英検2級を受験し、1人は合格・1人は惜しくも不合格でした。それでも準備の過程で英語力がぐっと上がりました。英検2級は「取得すること」より「目標として勉強すること」に意味があります。
数学:数Ⅱ・B・Cを着実に進める
高2では数Ⅱ・B(理系はさらに数Ⅲ・C)が始まります。学校の進度に合わせながら、習った単元はその都度確認問題で定着させることが重要。「授業を聞いて分かった気になる」のが一番危険です。
理科・社会:高2の秋からが本番
国公立志望なら理科2科目・社会2科目が必要なケースがほとんどです。高2の秋(10〜11月頃)から本格的にスタートするのが理想。高3になってから1から始めると確実にパンクします。
まず優先度の高い科目(理系なら物理・化学、文系なら日本史・地理など)に絞って、教科書+映像授業で土台を作りましょう。
模試:全統模試を年3〜4回受ける
高2から模試(河合塾の全統模試・進研模試)を定期的に受けてください。模試の目的は「今の自分の位置を知ること」と「弱点を特定すること」です。点数に一喜一憂するのではなく、復習と分析に時間をかけることが大切です。
高2の夏休みは「第二の天王山」
高3の夏休みが受験の天王山と言われますが、高2の夏こそ差をつけるチャンスです。部活を引退していなくても、最低でも1日2〜3時間は英語・数学に充てましょう。「高2の夏に英語の長文を読みまくった」という子は、高3の模試で急激に伸びます。
✅ 高2チェックリスト
- ☑ 英検2級を受験した(または相当レベルの英語力がある)
- ☑ 数Ⅱ・Bの全単元を一通り学習した
- ☑ 模試を年3回以上受け、復習まで完了している
- ☑ 理科・社会の基礎学習を秋から始めた
- ☑ 夏休みに毎日2時間以上の勉強ができた
- ☑ 志望大学・学部を2〜3校に絞り始めた
- ☑ 共通テストの受験科目・配点を把握した
- ☑ 情報Ⅰの基礎(プログラミング・データ活用)を学校授業で押さえている
- ☑ 勉強時間が平日2〜3時間以上になっている
📌 【2025年から必須】情報Ⅰについて
2025年度より共通テストに「情報Ⅰ」が正式に加わりました。プログラミング・データ活用・ネットワークなどが出題範囲です。学校の授業が主な対策になりますが、過去問・予想問題集での演習も高3夏以降に忘れずに取り組みましょう。配点は国公立大学によって異なりますが、100点満点で課す大学が多く、油断は禁物です。
🏫 高3でやること【完全チェックリスト付き】
高3はいよいよ勝負の年。ここで焦って勉強法を変えたり、むやみに問題集を増やしたりするのが最大の失敗パターンです。高3は「仕上げと調整の年」と割り切って、計画的に進めましょう。
4〜6月:弱点補強と二次試験科目の強化
高3の春は「基礎の穴を埋める最後のチャンス」です。模試の結果を見て弱い科目に時間を投下しつつ、志望大学の二次試験の傾向を今すぐ調べてください。記述問題が多いのか・計算問題が中心なのか、出題形式を把握するだけで対策の方向性が変わります。
7〜8月(夏休み):共通テスト対策に軸足を移す
高3の夏休みは受験の天王山。塾に行っている子は1日10時間以上勉強します。塾なしでも1日8〜9時間は必要です。
夏休みの優先順位はこの順番です:
- 英語の長文読解スピードと正確さのUP
- 数学の典型問題を確実に解けるように
- 理科・社会の暗記事項の総整理
- 共通テスト形式の問題に慣れる(時間感覚をつかむ)
- 情報Ⅰの演習問題で得点源にする
9〜10月:過去問スタート
9月から志望大学の過去問を解き始めます。最初は全然解けなくて当然です。「どんな問題が出るか」「自分の弱点はどこか」を把握することが目的なので、点数を気にしすぎないこと。
過去問は赤本を使い、最低5年分を解いてください。解いた後の分析と復習が命。「解きっぱなし」は時間の無駄です。
11〜12月:共通テストの仕上げ
共通テストの実践問題集(黒本・青本)を使って時間を計って解く練習を繰り返します。科目ごとの目標点を毎回記録して、「伸びている科目」と「守る科目」を見極めましょう。残り時間が少ない中での取捨選択が合否を左右します。
共通テスト後:二次試験の最終仕上げ
共通テストが終わったら志望校を確定させ、二次試験対策に全力を注ぎます。過去問の解き直し・記述問題の添削(Z会や学校の先生を活用)・苦手科目の最終チェック。
わが家では息子の1人が前期試験で不合格になり、後期試験で逆転合格しました。最後まで諦めないことが本当に大事です。諦めた瞬間に「塾なし無理だったね」になりますが、諦めなければ「塾なしでも合格できた」になります。
✅ 高3チェックリスト
- ☑ 志望大学の二次試験の傾向・過去問を把握した(4〜6月)
- ☑ 夏休みに1日8時間以上の勉強ができた
- ☑ 9月から過去問を開始した
- ☑ 過去問を最低5年分解いた(二次・共通テスト両方)
- ☑ 共通テスト形式の問題で目標点の8割以上が安定した
- ☑ 11月の模試でC判定以上になった
- ☑ 出願校(前期・後期・私立)を確定した
- ☑ 情報Ⅰの共通テスト対策(過去問・予想問題)が完了している
- ☑ 体調管理・睡眠を最優先にしている
塾なしで国公立を目指すなら使ってほしい教材3選
① スタディサプリ(映像授業)
塾なし受験の最強の味方です。月額約2,178円(税込)で、難関大合格者を指導してきたトップ講師の授業が全科目見放題。特に「関先生の英語」「山内先生の数学」は評判が高く、息子たちも高1から使い続けました。
授業動画を見てノートを取り、演習問題で確認するサイクルを続けるだけで、学校の授業より理解が深まることも多いです。まず14日間の無料体験から始めてみることをおすすめします。
② Z会(記述力・思考力を鍛える)
記述式の二次試験がある大学を目指すなら、Z会は外せません。プロによる添削指導によって「自分では気づかない論理の穴」を客観的に指摘してもらえます。これは独学では絶対に補えない部分です。
レベルは高めなので、高1は基礎が固まってから・高2後半からの導入がおすすめです。東大・京大・難関国立を目指すならZ会は必須と言っても過言ではありません。
③ 参考書・問題集の選び方(科目別おすすめ)
参考書は「1冊を完璧に」が鉄則。何冊も買って全部中途半端になるのが最悪のパターンです。
- 【英語・単語】システム英単語Basic(高1〜2) / 鉄壁(難関国公立志望)
- 【英語・文法】大岩のいちばんはじめの英文法 → Next Stage
- 【数学】基礎問題精講シリーズ(標準〜難関)または青チャート
- 【現代文】現代文キーワード読解 → 入試現代文へのアクセス
- 【共通テスト対策】各社予想問題集(黒本・青本・緑本)
- 🏫 高1:英語・数学の基礎を固め、毎日の勉強習慣を作る
- 🏫 高2:英語を完成させ、理科・社会をスタート。模試で現在地を確認
- 🏫 高3:過去問で仕上げ、共通テスト・二次試験を並行して対策
よくある質問
Q. 高2の途中からでも間に合いますか?
A. 間に合います!ただし今すぐ動くことが絶対条件です。
高2の秋から本気を出して国公立に合格した受験生はたくさんいます。大事なのは「現在地を正確に把握して、残り時間で何ができるかを計算すること」。今の偏差値より10〜15以内の大学なら十分射程圏内です。
Q. 数学が苦手でも塾なしで大丈夫?
A. 苦手な理由によります。
「理解できていない」なら映像授業(スタサプ)で解決できます。「演習量が足りない」なら問題集を増やすだけ。「基礎の基礎から分からない」という場合は中学数学からやり直す必要がありますが、それも塾なしでできます。塾なしで克服できない数学の壁はありません。
Q. 親はどこまでサポートすればいいですか?
A.「管理」はせず「環境づくり」に徹してください。
私が意識していたのは、勉強しやすい環境(静かな場所・Wi-Fi・参考書の用意)を整えること、体調管理のサポート、そして「信じて見守ること」でした。「今日何時間やったの?」と聞くより、「ご飯できたよ」と声をかける方が、子どもはリラックスして勉強できます。
まとめ:塾なし国公立合格は「3年間の設計図」が全て
改めて3年間のロードマップをまとめます。
「塾なしは無理」と言われるたびに、私はこう思っていました。
「やり方さえ間違えなければ、必ずできる」
双子の息子たちの3年間を通じて、その確信は本物になりました。塾なし受験は「節約」のためではなく、子どもが自分の力で壁を乗り越える経験をするためのものでもあると、今は思っています。
このロードマップが、あなたのお子さんの受験の道筋を作る一助になれば嬉しいです。応援しています!
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